健康診断について
コロナウイルス検査
種類 | 費用(税込) |
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コロナPCR検査・英文証明書付(唾液) | 22,000円 |
コロナ抗体価検査(感染の有無)(血液) | 4,500円 |
コロナ抗体価検査(ワクチン後抗体価)(血液) | 4,500円 |
AICS検査
AICSについて
血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度バランスの違いを統計的に解析することで、現在、がんであるリスクを評価する検査です。 健常人では血液中のアミノ酸濃度を一定に保つようにコントロールしていますが、がんに罹患すると血中のアミノ酸濃度のバランスが変化します。この性質を利用したのがAICSです。
AICSの対象者
下記年齢の日本人を対象として開発された検査です。(妊婦さんのデータはありません) 検査時に妊娠されている方、授乳中の方、がん患者(治療中を含む)の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方は、AICS値がただしく評価できませんので検査は受けられません。
※各がん種の評価対象年齢は、一部受診対象年齢と異なります。表中の「がん種別評価対象年齢」以外の方のAICS値は評価対象外となります。
- 検査項目
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検査項目名称 受診対象年齢 評価対象がん がん種別 評価対象年齢 男性AICS[5種] 25歳~90歳 胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん 25歳~90歳 前立腺がん 40歳~90歳 女性AICS[6種] 20歳~90歳 胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・膵臓がん 25歳~90歳 子宮がん・卵巣がん 20歳~80歳
受診前の注意事項
検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで、午前中に採血してください。 (可能であればサプリメントは三日前から取らないようにお願いします。)
結果について
それぞれのがん種について、がんに罹患している可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。数値が高いほど、がんである可能性が高く、判断する目安として、「ランクA」「ランクB」「ランクC」の3段階で表示されます。ランクAは通常よりがんである可能性が低く(0.3~0.7倍)、ランクBはやや高く(1.3~2.1倍)、ランクCは高い(4.0~11.6倍)状態であることを表しています。ランクCはそれぞれのがんに対しての精密検査が必要となります。 AICSはがんであるかどうかを確定するものではありません。検査にはそれぞれに長所と短所があり、いくつかの検査結果を総合的に判断することで、がんを見つけ出せる可能性が高くなると考えられます。 また、AICSは採血時のがんであるリスクを評価するもので、生涯に渡ってのリスクを評価するものではありませんので、定期的に検査することが大切です。
費用について
この検査には健康保険は適用されず自費診療となります。
- 初診料
- 2,700円(保険診療とは別です)
- 再診料
- 690円(保険診療とは別です)
- 種類
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- AICS(女性6種類):24,000円
- AICS(男性5種類):24,000円
脳の健康診断のおすすめ
当院では、MRI(磁気共鳴診断装置)を使った血管撮影などにより、脳卒中(脳梗塞・クモ膜下出血)の予防や認知症の早期発見を目的として、脳の健康診断を実施しています。この脳の健康診断では、そのほかに脳卒中を引き起こす危険因子(高脂血症・糖尿病・高血圧)の検査を行い総合的に判断します。
“脳の健康診断”コースのご案内
Aコース
MRI検査(脳断層撮影・血管撮影)→ご説明
- 所要時間
- 約30分間
- 総費用
- 23,000円/認知症検査(追加) 2,000円
Bコース
MRI検査(脳断層撮影・血管撮影)心電図・動脈硬化検査(ABI/CAVIというもので判定します)
血液検査(血糖・コレステロール・中性脂肪・尿酸)→ご説明
- 所要時間
- 約2時間
- 総費用
- 27,000円/認知症検査(追加) 2,000円
お申し込み方法
脳の健康診断は、ご予約をいただいてから、検査をしています。外来受付窓口で、お申し込みください。お申し込みされますと「健診時間案内」「注意事項」「問診表」をお渡しいたします。
MRIのご案内
脳卒中とは、医療技術の進歩でかつては、死因の第一位でしたが現在は心臓病についで第三位となっております。しかしながら寝たきり原因の第四位であり生活の質を低下させる疾患として万人の大きな驚異となっております。脳卒中は、大きくクモ膜下出血、脳出血、脳梗塞に分けられますが、このうちクモ膜下出血は働き盛りの突然死として、 脳梗塞は認知症の原因として、大きな社会問題ともなっています。では、この脳卒中を症状のでる前に予防する方法はないものでしょうか。
かつて癌や心筋梗塞に対しては、人間ドックによる検診が威力を発揮していましたが、脳卒中はその対象から外れていました。 それは、脳や脳血管の病気を危険を伴わずに手軽にチェックできる方法がなかったからです。 しかし、MRI(磁気共鳴診断装置)の登場は、それを可能にしました。
肺癌検診(胸部CT)をおすすめします
胸部レントゲンで発見された時には全身に広がっていることが多いのが肺癌であり、早期に発見して治すことが大切です。いのうえ内科脳神経クリニックでは、最新のマルチスライスCTにて、被ばく線量を少なくし撮影を行っています。結果は専門医師が診断をしてご報告いたします。
肺癌をCTにて早期発見しましょう
肺癌の死亡数は1993年に胃癌を抜いて男性の癌による死亡者数の第一位になりました。そして1998年には男女あわせての癌による死亡者数の第一位になりました。
特に、肺がん検診を受けていただきたい方
- 喫煙者の方(現在及び過去/1日の喫煙本数×喫煙年数 = 600以上)
- せき、たんが続く方(場合によっては保険診療で胸部CTが受けられます)
- ご家族にがん歴のある方
- 40歳以上の方(男女を問わず)
肺癌の原因
肺癌の患者さんの70〜80%は喫煙者です。肺癌の発病リスク(危険性)は喫煙数に比例して増加します。喫煙者(1日20本)のリスクは非喫煙者の5倍といわれ、未成年者ではさらに高くなります。喫煙が肺癌の発症を高めることはよく知られておりますが、その他にディーゼル排気微粒子などの大気汚染も肺癌発症を高めるとされております。またクロム、ヒ素、ニッケル、アスベストなどの職業性の暴露によっても肺癌発症を高めます。
発生部位
空気の通り道である下部の気道から発生します。下部の気道とは気管から気管支へ細気管支から肺胞へと分岐していきます。肺癌はがん細胞の形状から小細胞がんと非小細胞がんに分けられます。
胸部CT検診のおすすめ
肺癌による死亡を減らす確実な手段としてCT検診が最近は注目されております。CT検診による肺がんの発見率は、集団検診の間接による胸部レントゲンに比較して10倍近くの高率となっております。直径が数ミリ位の小さな病変でも明瞭に描出でき死角はほとんどないのがCT撮影です(頭部や消化管などはCTでは腫瘍発見に劣ります)。肺がんを正常の構造物と誤認し、その反対に正常組織を肺癌と見誤ることもまずありません。喫煙者の多くが肺気腫という肺疾患に罹患しており、その予防のためにも40歳代からのCT検診が重要です。
「東京から肺がんをなくす会」ではヘビースモーカーを対象に年2回のCT検診をおこない2万3188人の比較対照調査をし、肺がん死亡率の減少を報告しています。胃癌検診のX線検査よりも少ない被ばく量が可能になったマルチスライスCTを使用することにより安全に短時間に肺癌検診は可能になりました。当院ではベテランの放射線技師が検査を施行し、遠隔画像診断を利用して日本中の400名近い放射線科医師から選ばれた胸部担当の医師が読影診断を出します。
- 検査費用
- 10,000円※検診のため健康保険は適用されません。
検診の流れと当日の注意事項
【検診の流れ】
- ❶受付
- 検診専用のカルテを作成します。
- ❷会計
- 検査後、すぐにお帰りいただけるようにお会計が先になっております。
- ❸インフォームドコンセント
- 検査受診同意の確認とCT検診の内容をご説明いたします。
- ❹更衣(場合により)
- CT検診では上半身に取り外せる金属類がある場合は検査着に着替えていただく場合があります。
- ❺胸部CT検査
- 肺のCT撮影を行います。
- ❻検査終了
- お疲れ様でした。結果は後日、郵送にてお送りいたします。
【注意事項】
- 妊娠中の方は受診できません。
- 撮影の際は、ネックレスや腕時計など、貴金属類は外してください。
- ステントやペースメーカーなど、金属を使った治療をされている方は事前にお知らせください。
- 検査前の食事の制限などはありません。
MCIスクリーニング検査
MCIとは軽度認知障害の英語の略称です。アルツハイマー病などでによる認知症のもの忘れではなく、加齢などでおこる軽いもの忘れのことです。MCIスクリーニング検査の精度(正しい結果が得られるかどうか)は、約8割とされています。これらの検査は、病気でない健康的な方を対象に行われますので、現時点では自費検査になります。 MCIスクリーニング検査は簡単です。身体的な負担もほとんどなく、わずか10cc程度の血液を採るだけです。朝食を摂ってから検査を受けることも可能ですし、医療器械や薬、放射線を使うこともありません。通常2~3週間後には結果がわかり、検査結果は郵送にてお知らせします。異常値がでたり、診察の必要な方はその旨をお知らせします。それとは別に希望者には医師と面談することもできます。 アミロイドβという物質がアルツハイマー病の原因であるという考え方があります。認知症に限らず、例えば脳血管疾患や糖尿病等でも、症状が出るよりもかなり前に病気を発症し、進行が始まっていると考えられているようです。認知症の症状が出る前のMCIの段階で治療を始めることは、とても意味のあることだと思われ、認知症予防のための検査と考えてもよさそうです。
3つの蛋白質の血液中の濃度を調べる
MCIスクリーニング検査では、以下の3つの蛋白質の血液中の濃度を調べます。
- アポリポ蛋白質
- トランスサイレチン
- 補体蛋白質
アルツハイマー病ではない健康な人の場合、アミロイドβは脳から出て脊髄液に入り、そのあと血液中に排出されます。この仕組みに関わり、アミロイドβの作用を低下させる働きをするのがこの3つの蛋白質であり、その血中濃度を調べることで、アルツハイマー病やMCIであるかどうかが判定できるとのことです。アルツハイマー病やMCIの人では、この3つの蛋白質の血中濃度は低下するとされています。
スクリーニング検査
- 検査費用
- 1回 20,000円
APOE遺伝子検査
- 検査費用
- 1回 16,000円
スクリーニング + APOE検査費用
- 検査費用
- 1回 32,000円
※こちらの検査では初診料・再診料はかかりません。